さいたま市の「待機児童数」が発表されました。
4月1日の時点で128人、昨年より11人増えたというものです。

このブログを書いている時点で、
さいたま市のホームページに記載が見つけられなかったので、
報道の範囲で感じたことを書きます。


「東京新聞」の記事には、待機児童が128人となった経過が簡単に書かれています。

東京新聞:さいたま市 待機児童128人に:埼玉(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20140524/CK2014052402000151.html

「市によると、認可保育所への入所を申し込んだのに不承諾となった子どもは四月一日時点で二千二百十五人で、うち九百十五人は市独自の基準を満たす認可外施設に入所。保護者が育児休暇を延長したりしたケースを除き、百二十八人が待機児童となった。」(下線引用者)
とあります。 

「保護者が育児休暇を延長したりしたケース」は除き、とされています。
こうした人数はいったいどれくらいいるのか、気になります。

例えば平成24年度(2012年)の不承諾数は1769人で、
待機児童は126人でした。

このうち、「母親が求職中・休業中であるため、現時点では保育を必要としていない」として
待機児童にカウントされなかった子どもは643人と全体の3分の1以上でした。
求職者が「保育を必要としない」というのはおかしな話です。
むしろ「必要とする」人と数えるべきではないでしょうか。
休業中というのも、保育所に入れなかったから、
やむを得ず育児休業を延長したり、
場合によっては退職する場合もあるわけです。
それで「あなたは待機児童ではありません」と言われても、
納得できるわけがありません。


また、それほど多くはありませんが、
「他に入所可能な保育所(自宅から2km 以内)があるにもかかわらず、特定の保育所を希望している」
ということで待機児童にカウントされなかった子どもの数は62人でした。
自宅から2km近くも離れていたら、送り迎えは大変なことです。


私自身、 上の子は初めは認可保育所に入れず、

浦和区の認可外保育所に通っていましたが、
自転車での送り迎えはとてもたいへんでした。
こちらも「保育を必要としない」と切り捨てるのはあまりではないでしょうか。

上記平成24年度(2012年)の待機児童数に関する数字の出典は以下のとおりです。
さいたま市ホームページ:平成25年度包括外部監査の結果:テーマ1:子育て支援事業等に関する事務の執行について(PDF形式:3,200KB)
http://www.city.saitama.jp/006/007/010/p034682_d/fil/25gaibu3.pdf

なお、上記「包括外部監査」の報告書においても、以下の指摘をしています。

「母親が求職中・休業中である場合(A)、認可保育所の定員に空きが出れば子どもを預けたいというニーズがあることを示唆しており、また、ナーサリールーム・家庭保育室等に通っている場合(B)についても同様である。したがって、現在保育を必要としていないとして待機児童数から除外されている当該人数1,235 人(A+B)については、これだけ保育所入所の潜在的な需要があると考えられる。

C~E についても、潜在的な保育需要を含んでいる場合がある。例えば、D については、自宅から2km 以内に入所可能な保育所があったとしても、通園するには自宅から遠いなどの理由でその保育所に通うことが難しい場合が想定される。

前段の定員増加をもってしても、待機児童数が十分に減らない要因には、このような状況が影響しているものと考えられる。」

ようするに、待機児童のカウントの仕方には問題があると、
大変難しい言い回しで指摘してます(^_^;) 


今年度の「待機児童数」の詳細な内訳はまだわかりませんが、

こうした実態とかけ離れた数字であれこれ議論しても問題の解決には役立ちません。
むしろ、実態を矮小化させているだけで、
誤魔化しのための数字となっていると言わざるを得ません。

さいたま市は、国の数え方に従っているだけと言いますが、
こうしたやり方は改め、希望者全員が入所できるよう
いっきに保育所整備数を増やすべきです。
当然、予算も大幅に増やすべきです。
それだけの財政力はさいたま市には十分あるのですから。