さいたま市で家庭ごみの有料化が検討されているのをご存知でしょうか。

今年8月に行われた行財政改革公開審議のなかで、
色々なものが改革すべき対象にあげられています。
(なかにはマイナンバー制度の活用も入ってます。)

そのなかで「家庭ごみの有料化」が議題になっています。

【さいたま市HP】平成27年度 行財政改革公開審議を実施しました
http://www.city.saitama.jp/006/007/014/003/270521.html

この行革審議で有料化という結論が出たわけではありません。

「改革担当部局の見解」は次の通り。

「家庭ごみの有料化はごみ減量の取組の最終手段
としながらも、市民に対しては、ごみ減量の徹底が、
現在のように家庭ごみを無料で収集していくことを継続していくには不可欠である
ことをアピールしていく必要があります」

すぐではないけど、ごみが思うように減らなければ有料化だよ、
ということでしょうか。

そこで、私が所属する市民生活委員会に関連していることから、
いま行われている12月議会でこの問題をとりあげました。

とはいえ「ごみ有料化反対!」だけで済ませるわけにはいきません。
ごみを減らさなくてはならないのも事実です。

そこで、
(1)ごみを減らす取り組みの強化
(2)ごみ有料化の有効性
という二つの角度から質問を行いました。

(1)ごみを減らす取り組みの強化

実は、さいたま市全体のごみは減っています。
ところが内訳をみると、
家庭系ごみは減っているのに、
事業系ごみが増えているのです。

そこで、事業系ごみを減らすための提案を何点か行いました。

①店舗面積3000㎡以上の大規模事業者に義務付けているごみ減量計画書の提出について、
基準を少しでも引き下げて今より多くの事業所を対象にする

他自治体では基準を複数設けて対象事業者を増やしています。
そうしたことも紹介しながら実施を迫りました。
市は「対象範囲の拡大はゴミ減量効果を期待できる」としつつ
「他政令市の取り組みを精査したい」にとどまりました。

②減量計画書提出事業所への立ち入り調査件数を増やす

3年前に34件だったのを昨年は99件と大きく増やしてがんばっていますが、
全体の事業所数から見るとわずかなものです。
立ち入り調査を大きく増やすよう求めました。

市は「立ち入り対象件数をもう少し多く実施したい」
とやや前向きでした。
(もう少しといわず、という思いはありますが)

③事業所への啓発パンフレットの改善
どの自治体も事業者に対してごみ処理のパンフを配布しています。
「ごみの減量がコスト削減になる」
と会社にとってのメリットを強調している自治体も少なくありません。
私からは他自治体のパンフも参考に工夫をするよう求めました。

市は「事業者にメリット、効果が伝わる工夫をしたい」
と前向きな答弁でした。

④担当職員を増やす
減量計画書提出企業の範囲を広げたり、
立ち入り調査を増やすにも、マンパワーが必要です。
人員増を求めました。

市は「人員増を部内で検討したい」
との答弁。「部内」にとどめず要求をしてほしいものです。

また国に対してとりくみを促すよう市として意見を上げることも求め、
この点では一致しました。

こうしたやりとりを重ねたうえで、
家庭ごみ有料化について質しました。

(2)家庭ごみ有料化の有効性
みなさんは「有料化でごみが減る」と思いますか?
実はこれは証明された話ではありません。

少なくない自治体がごみ袋などを有料化しています。
しかし、追跡調査をしてみると、
減る場合もあるが、減らない場合もある、
というのがどの研究にも共通しています。

「リバウンド」と言って、
「お金払っているんだから」とかえってごみが増える場合もあります。

このことについて市の認識を質したところ、
市もそのことは知っているということでした。
そうれあれば
「有料化を減量と結びつける議論を見直すべき」
とただしました。

市は、国が有料化を位置付けている、という主旨で答弁。

来年にはごみ処理に関する市民意識調査が行われます。
ごみ有料化がごみ減量にストレートに結びつくものではない、
というのは市も認識しているので、
質問項目において有料化をミスリードすることの内容求めました。

これには市も「ミスリードしないよう注意したい」
と答弁しました。

いまでも市民のくらしは大変です。
ここ数年、収入は増えていないのに負担増ばかり。

ここ最近、さいたま市は
2014年に下水道料金を値上げ、
2015年に介護保険料を値上げしています。

このうえ家庭ごみまで有料化では
たまったものではありません。

くらしを守るためにも有料化させない立場で
これからも取り上げていきたいと思います。

1512 議案外質問 (2)
↑質問しているときの様子です。