12月議会が18日に閉会しました。

私は予算委員会にも所属しているので、
補正予算の審議も行いました。

補正予算の中に、
大宮西高等学校を廃校にして中高一貫の中等教育学校を
PFI-BTO方式で建設するための予算が含まれていました。

20年間で約90億円(建設65億円・維持管理等25億円)
という巨額の補正予算です。
建物の維持管理等に18年で25億円(年1.4億円)かけるもので、
他の市立中・高と比べても高額になっています。

大宮西高校の廃校に対しては、生徒や卒業生、父母など
多くの方から反対や疑問の声があがっていました。
残念ながら、市はこうした声を置き去りに、
「バカロレア認定」「ICT教育」などを掲げた
中等教育学校建設に突き進んでいます。

こうした市の姿勢もさることながら、
今度の補正予算では、資金調達、建設、維持管理・運営を民間にまかせる
PFI(Private Finance Initiative)方式が取られることになりました。

さいたま市では、プラザノース、桜環境センターがすでにPFIで建設され、運用がはじまっています。

また今後ということでは大宮区役所複合公共施設と
今回の中等教育学校がPFIですすめられます。

建物の維持管理を民間業者に任せることになり、
いわば先生や生徒たちは学校施設を「使わせていただく」ようなものです。
事故の際の対応や、日常の施設使用への影響が不明瞭になっています。

経費面においても、従来のやり方に比べて事業費が削減できると言われますが、
維持管理・運営も含めると15~20年と長期間の事業になるため、
検証は困難と言わざるを得ません。
全国には見込み違いで失敗した例も少なくありません。

今回の中等教育学校の場合、
18年で25億円=年間約1.4億円の維持管理費という計算ですが、
他の市立中・高校に比べて倍近い高額な設定になっています。
本契約の段階でこうした数字がどうなるかはわかりません。

党市議団としては、公教育に市が責任を持つ上でも、
民間任せのPFI方式による建設は認められないと
私が予算委員会の討論に立ち、補正予算に反対しました。
(下の写真)
1512 予算討論 (5)

PFI方式で建設するとなると、
事業規模が大きくなることから、
中小業者では請け負えず、
いわゆるゼネコンなど大企業しか契約に参加できない、
というのが実態です。

これに対しては、他会派からも
PFIであっても地元企業が参加できるように、
という声が出されています。

しかし、そもそもPFIでやる以上、
建設に加えて15~20年の管理期間を設定するのですから
事業規模が大きくなるのは必然です。

そして、約20億円以上の建設などの公共契約は
「WTO案件」という枠組みに入ってしまうので、
契約条件で業者の所在地を設定してはならない、
ということになっています。

というわけで、地元業者を云々するのであれば
そもそもPFIでやること自体に反対する、
というのがスジというものです。

が、そうとばかりも言っていられないので、
他会派との共同で市に対して工夫を求めている所です。


合わせて出されたさいたまトリエンナーレ準備の予算についても、
プレイベントの効果や予算の付け方に対して他会派からも色々な声が出されました。

最終的には本会議でトリエンナーレ事業に対して
「検証と説明を求める決議」があげられました。

芸術・文化の振興を「費用対効果」「経済波及効果」
といったものさしだけで図るわけにはいきません。
それでも税金を投入する以上、
なんでもご自由に、ともいきません。

呼び込み型のイベントが大好きな現市長。
この間も、
ツールドフランスの名を付けるために
たった半日かそこらのイベントに3億円余りもつけたり、
国際女子マラソンを横浜から突然引き受けたり、
といった「実績」があります。

さいたまトリエンナーレも準備含めて
7億円が見込まれています。

打ち上げ花火にならないよう、
市民や市内在住の芸術家の力を活かして、
さいたま市に根差した(根付いた)とりくみに
なるようにしてほしいと願っています。
そうした立場から引き続きチェックしていきたいと思います。