今年の参議院選挙から18歳選挙権が施行されようとしています。

高校生の政治活動に対して規制をかける文科省の通知が出されたり
学校での政治教育のあり方についても様々な議論がされています。

文部科学省:高等学校等における政治的教養の教育と高等学校等の生徒による政治的活動等について(通知)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1363082.htm

では当の高校生はどうとらえているのか、
ある企画で二人の高校生から話を聞く機会がありました。

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二人ともVIP埼玉(学生・高校生の平和サークル)で
戦争法反対のとりくみを昨年からしてきている高校生です。
そういう意味では「意識が高い」のかもしれませんが、

「これまでは自分が投票できず悔しい思いをしてきた」
「18歳選挙権はうれしい」

と口をそろえて言っていたのが印象的でした。

そこでどうして政治に関心を持つようになったのか、聞きました。

一人は「もともと本が好きだった」とのことで、
新書やノンフィクションなども読んでいたとか。
中学生の時、国語の先生が、
単元の内容をまとめて感想・意見を付すレポートを課していたことで
自分の意見をまとめる・考えるようになったそうです。

彼は自民党のマニフェスト(赤線を引いてました!)を持ってきて、
色々と情報をチェックし、自分で考ようとしているのがよく見て取れました。

またもう一人は、祖母の戦争体験を聞いて、
平和への意識を強く持っていたそうです。
また、両親が社会活動をしている姿を見てきたことも
影響しているとのことでした。

二人の話を聞いて興味深く感じたのは、
学校教育や親族など様々なことが影響しているということ。

いまは学校での政治教育ということに焦点が当てられています。
もちろん政治を正面から扱うことも大事ですが、
「自分で考え、つかみとる力」を身につけることの大事さも
二人の話を聞いて感じました。

それにしても、
二人が自分の考えをしっかり話し、
政治に向き合っている姿を見て思わず
「自分が高校生の時は…」と考えてしまいました。

私が高校生だったときは、全く政治と向き合っていませんでした。
当時、国内ではリクルート事件など政界汚職で荒れていたのと、
国際的には東欧諸国やソ連の崩壊があったことは覚えていますが…。

ただ、今思えば、ということで自分が社会に目を向けるきっかけになったのが
大学の授業料が高く、家庭に負担になっている、
ということでした。

大学進学に際して、
二人の兄が文系とはいえ私大に進学していたことと、
私の希望が理学部で私大では学費が年130~150万くらいで
非常に高い!ということで
「家から通える国立大学」というのが条件だと理解していました。

大学で学生自治会の活動に出会い、
国際的に見て日本の大学授業料は以上に高く、
財政的にも国際水準から大きく立ち遅れていることなどを知りました。
さらに、文部省(当時)や国会議員のところへ陳情へ行き、
直接官僚や政治家(秘書の場合もありましたが)と接したことは
生の体験として強烈なものがあり、
政治にしっかり向き合うキッカケになりました。

また、子どものころから親に連れられて、
戦争や原爆など平和をテーマにした映画を
よく見に行ったことは平和への思いを強く持つ原点となっています。

学校教育はもちろん大事ですが、
直接見て触れるという体験や
間接的であれ戦争の実相に触れるなの体験も重要だと
自分の経験も思い返して感じました。

その点、文科省の通知は
高校生の自由な活動を規制することに主眼を置いており、
問題があります。

主権者であるはずの高校生を国家が規制しようという発想自体が、
国家が国民を統治するという、
現行憲法を逆立ちさせた前時代的なもので許されません。
そういう政治を進めている政党が「自由」と「民主」を党名にしているのは
お寒い話です。

上から目線で抑えつける政府のやり方は、
高校生を主権者として扱わないもので認められません。

しんぶん赤旗/主張/高校生の政治活動/憲法が保障した自由を奪うな
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-11/2015101101_05_1.html

主権者の自由を奪うよりも、政治がやるべきことがあるはずです。
先日の国会質問で日本共産党の田村参院議員が
給付制奨学金制度の創設を迫りましたが、
若者の夢を応援するのことこそ政治の役割ではないでしょうか。

しんぶん赤旗/論戦ハイライト/異常な高学費 自助努力は限界
/参院決算委 田村智子議員の質問/実態を示し給付奨学金迫る
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-22/2016012202_03_1.html

高校生の率直な意見を生で聞くことができたのは、
私にとっても貴重な機会となりました。
参議院選挙に向けて、若い人との共同の輪をいっそう広げたいと思います。