6月議会から文教委員会に所属することになりました。
(これまでは「まちづくり委員会」)
学校を始め、教育にかかわること、
また文化・芸術・スポーツも文教委員会にかかわります。

議員が委員会に関係する範囲で自らテーマを決めて質問する議案外質問が毎議会10分あります。

今回、私は教員の多忙化をテーマに質問をしました。
国際的にみても日本の先生は長時間労働だ、
という指摘もあります。

肝心の子どもたちと向き合う時間もない、という声も聞かれます。

昨年、うちの子が教室でのできごとについて色々話してくれたとき、
先生にもそのことは伝えた方がいいのかなと思い、

「先生にはそのことを話したの?」と聞いたら、
「だって、先生忙しいから言えない」
というやりとりがありました。
子どもの目にも「先生は忙しい」と映っていることに
これは放っておけないな、という思いを持っていました。


教員には「残業」もなければ「残業代」も発生しません。
「サービス残業」にすらなりません。
「調整給」としてわずかばかりの支給はありますが、
まったく実態に合わないものです。

その上さいたま市では学校にはタイムカードもありません。
無制限に働くことが前提になっています。

以前に党の先輩議員がタイムカード導入を求めた時には
タイムカードの設置にはお金がかかるからできない、という主旨の答弁がありました。
教員の健康や生活を守る意識が全くないのに唖然とした記憶があります。

とはいえ、お隣の川口市ではタイムカードが導入されています。
ようは行政の側の「やる気の問題」なのです。
(もちろん、タイムカードがあるだけではダメですが)

「教員の多忙化」についてはさいたま市教委も否定しません。
しかし、実態がわからないままでは対応のしようもありません。

文部科学省もこのままの状態は放置できないと考え、
とにもかくにも改善のとりくみをするよう全国の教育委員会に求めています。

文部科学省/学校現場における業務の適正化に向けて
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/uneishien/detail/1372315.htm

全面的に賛同できる内容でもないのですが、
教員の長時間労働の改善についてはそれなりに生かせると考え、
質問の中で引用もしました。

私は今回の質問で
「教員の多忙化を改善するうえで毎日の勤務時間を把握するのは当然だ」
と迫りました。

市教委はすでに小・中・高・特別支援学校の各1校ずつで年間通しての勤務時間把握を試行的に実施していることを明らかにしたうえで、
「年度内には全校において在校時間の管理が実施できるよう検討したい」
と初めて通年での調査へと進んでいることを明らかにしました。

具体的なやり方までは明らかにならなかったので、
今後、タイムカードでの把握を迫り、改善につなげたいと思います。



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