松村としおのブログ

  ★くらし・平和を守る政治を! 松村としおの活動日記★ さいたま市議会議員(緑区選出・日本共産党)

2015年06月

マイナンバー制度の問題をただしました【一般質問その2】

昨日に続き、私が行った一般質問について紹介します。

マイナンバー制度についてただしました。
1506 一般質問〔松村〕

マイナンバー制度は、行政からは「効率化が進む」など
メリットばかりが強調されます。

さいたま市ホームページ
社会保障・税番号制度(マイナンバー)がはじまります
http://www.city.saitama.jp/006/007/001/p037194.html

しかし、国民全員(赤ちゃんも!)をナンバリングし、
幅広い個人情報をその一つのナンバーに結び付け、
生涯にわたり情報を蓄積し、
その情報を国家が管理するというのです。

税金、健康保険、介護、後期高齢者医療、生活保護、障害者、保育料、児童手当、予防接種、母子保健などなど、
現時点で約30の行政事務が一つの番号に集積されます。

年金番号の流出に伴い、年金は保留になっていますが、やがて解除されるでしょう。
しかも、まだ制度がスタートしていないのに、
国会ではすでに金融・医療情報まで範囲を広げようとしています。
(これも年金番号の流出問題で審議がストップしていますが)

資産も納税状況も健康状態も生活状態も丸裸です。
プライバシーが国家・行政に筒抜けになるわけです。

しかも税金にも関わるので、会社など事業所も従業員の番号を収集します。
徴税の強化が言われています。

また年金番号のように流出すれば、なりすましや詐欺など
様々な問題がおこるでしょう。

今回の質問では、時間も限られていることから、
主にセキュリティに絞って問題点を指摘して、
マイナンバー中止を国に求めるよう市をただしました。

市は「安全措置は確保されている」「市民の利便性が向上する」と
推進の姿勢をうちだしました。

あわせて具体的な問題点を何点かただしました。

一つは、マイナンバーで「人員と財源が効率化」というが、
数字でしめしてほしいということ。
また、制度導入・システム構築にかかる費用
および年間のランニングコストの見込みを示すよう求めました。

これに対しては、
「不確定な部分が多く、試算できる状況にない」
とまったく数字を示しませんでした。

「効率化」や「費用対効果」について
何一つ具体的な根拠を示せないことが明らかになりました。

二つ目に、10月から番号通知が住民票の住所に送られるが、
住民票と住所が違う(DV被害者など)場合どうするのか聞きました。

これには、違うところに住んでいることを、
住民票が登録されている自治体に知らせれば
住んでいる住所に送る、
という答弁でした。
(7月以後、広報されるとのこと)

制度認知が遅れていることを考えると、
これでは番号カードが届かない人が大量出るというか、
他人に番号カードが送られてしまう例が大量に出ることが
危惧されます。

三点目に、情報漏えいしたらどうするのかと聞いたところ、
万が一、個人番号(マイナンバー)が漏れた時には、
「市の職権で個人番号を変更して被害拡大を防ぐ」
とのこと。

年金番号の流出の問題も片が付いていない、
つまりセキュリティ面で明らかな不安が残されている、
しかもいくら税金をつぎこむのかも全くわからない、
このまま制度を開始したら市民が損害を被る。
せめて延期を国に求めてはどうか、
と再質問をしましたが、
「導入に向けて準備を進める」
とのこと。

国に何もモノを言えない市の姿勢に、
126万人のくらしを預かっている責任感はないのかと、
正直情けない思いにかられました。

国会でも日本共産党の国会議員団が
年金番号流出の問題などとあわせて
マイナンバーについて鋭く追及しています。


「しんぶん赤旗」6月16日(火) 主張 年金情報の流出 不安と疑念は広がるばかりだ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-16/2015061601_05_1.html

こうした論戦も踏まえながら、
引き続き取り上げていきたいと思います。

↓マイナンバーについて質問した部分の動画です(最後の方が地域要求です)

保育園、学童、児童虐待――子育て支援の質問をしました【一般質問】

昨日の一般質問の内容について、
前半部分を紹介します。
1506 一般質問(松村) (1)


「子育て支援の拡充について」ということで、
一点目に、認可保育所の増設を求めました。

さいたま市は、この4月、認可保育所入所を申し込んでも、
入れなかった子どもが1815人もいました。

この実態を直視して改善するよう求めました。
市は「積極的に認可保育所等の整備を進める」
との答弁でした。
近年まったくつくっていない公立認可保育所も含めての整備を求めたのですが、
「更なる民間活力による整備を進める」とのこと。

民間任せの結果、例年2000人近くも
申し込んでも入れないのが実態なのです。
国の姿勢の問題もありますが、ここは課題です。

南区・浦和区はマンション建設が多いことなどもあり、
とりわけ入れない子どもが多い地域です。

特別の対策を求めました。

私からは、蕨市がマンション業者と認可保育所を整備する協定を結んだことを例に、
不動産業者に認可保育所設置を求めるように提案しました。

 蕨市ホームページ
「コンパクトシティ蕨」将来ビジョンの推進に関する官民連携協定(マンション建設に係るまちづくり協力協定)を総合地所株式会社と締結しました -
http://www.city.warabi.saitama.jp/hp/menu000009500/hpg000009431.htm

日本経済新聞:蕨市、総合地所と提携しマンションに認可保育所
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO76030030S4A820C1L72000/


二点目に学童保育所(放課後児童クラブ)の増設を求めました。
こちらもこの春、1200人を超える子どもが申し込んでも入れませんでした。

整備計画が低すぎることを指摘し、
公立も含めて増やすよう求めました。

認可保育所と同じく、
「民設の増設で対応する」「民設が速やか」とのこと。
その民間任せでこの事態なのですが!

また、公設民営での学童保育所の増設を求めました。
この間、緑区では「東浦和まちづくり事務所跡地」を利用して、
公設民営で学童を設置する計画が、
今年度にも事業着手の予定で進んでいました。

ところが、土壇場で予算がつかない、という事態が起きました。

市は「民間」任せがベストな対策だと言い立てます。
しかし、その「民間学童」を運営しているのは、働く親御さんたちなのです。
運営に携わる方に先日お話を伺いました。
働きながら、ギリギリの採算で、
たいへんな苦労をして運営をしている、
との訴えが重く響きました。

とりわけ、
「賃料の負担が重い」

「契約更新のたびに打ち切られないか不安」
ということを強調されました。

これが「公設」で設置されれば、

安定運営の大きな支えになります。

今回の質問ではこうした実態も紹介して、
「公設民営」を進めるよう求めました。

市の答弁では
民設学童保育所にとって
「新たに施設を確保することが運営者にとって
大きな負担になっている状況は十分認識している」
ということで、
「利用可能な公共施設の活用」を明言しました。
今後とも、確実に推進するよう求めていきたいと思います。

三点目に児童虐待防止の体制強化を求めました。
さいたま市の児童虐待相談は年々増えていることや
ケースワーカーの負担が重くなっていることを指摘し、
体制強化を求めました。
とりわけ、児童相談所の設置が
人口50万人当たり1カ所とされているのに、
人口126万人のさいたま市に1カ所しかないことを問題にし、
増やすよう求めました。

↓質問で使ったパネルです。自作です。
1506 児相CW担当件数パネル

市は児童相談所を増やす考えが無いことを表明しましたが、
現場の苦労や子どもたちのことを思うと残念です。

四点目に、子どもの権利条例の制定を求めました。
すでに川崎市などで制定されているもので、
子どもたちの意見をとりいれて(意見表明権を大事にして)
条例を制定するよう求めました。

いろいろな条件をつけたうえなので、いつの話になるか分かりませんが、
一応「条例の制定も視野に入れた議論を進める」旨の答弁がありました。


認可保育所や学童保育所、児童相談所など
行政が責任をもつ子どものための施設整備が
さいたま市は本当に遅れていること、
正面から向き合って改善しようとならないことを実感しました。

さいたま市は「国際」と名のつくイベントや、
特定の駅前の大型開発には
惜しみなく税金をつぎ込むのですが、
一般市民が利用するような施設の整備は、
恐ろしく慎重な姿勢を持っています。

言い方を変えれば、地方自治法に掲げられている
地方自治の本旨、「住民の福祉の増進」という視点が
決定的に欠けていることを痛感しました。

自分自身、子育て中ということも有って、
ぜひとも今度の一般質問で子どものことをとりあげたい、
という思いで質問しました。

自分の力量不足も感じましたが、
今後の課題として引き続き取り組んでいきたいと思います。

質問の報告の続きはまた明日に書きます。

↓上記質問部分の動画です。

初めての一般質問(動画)

本日(6月16日)、初めて一般質問を行いました。
1506 一般質問(松村) (2)

市の答弁含めて約30分の時間でしたが、
子育て支援や、マイナンバー、地域要求など目いっぱいとりあげました。

持ち時間が終了した時点でブザーが鳴るのですが、
質問を言い終わった時間ピッタリでブー!と鳴りました。
ちょっと出来すぎな気も(^_^;)

時間の関係もあって再質問がほとんどできず、
言いっぱなしになってしまった感もあるので、
今後に生かしていきたいと思います。

質問の内容や私なりの評価については
また明日以後に書きたいと思います。

とりあえず動画だけ紹介します。
ご覧ください。

質問の前半(認可保育所・学童保育所の増設、児童虐待防止体制の強化など)

 
質問の後半(マイナンバー対策、綾瀬川に通学用の橋を、県立総合教区センター跡地利用)
 

「圧殺の海」さいたま上映会に行ってきました

沖縄県名護市辺野古にアメリカ軍の新基地がつくられようとしています。

海の埋め立てを政府は強引に進めようとしています。
沖縄の人たちは文字通り、体を張って、
基地建設を阻止しようとしています。

昨年、基地建設反対を明確にかかげた翁長(おなが)新知事が誕生しました。
また昨年の衆院選では沖縄県の4小選挙区すべてで自民党候補が敗れました。
沖縄県民の民意は新基地建設ノーであることが繰り返し示されています。

しかし、安倍自公政権は沖縄県の民意に耳を傾けることすらしようとしません。
相変わらず、基地建設に向けた作業が続行されているのが現実です。

そんな沖縄の現状を追ったドキュメンタリー映画「圧殺の海」の
上映会がさいたま市のプラザイースト(緑区)で行われました。

森の映画社★「圧殺の海-沖縄・辺野古」
http://america-banzai.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

今回の上映会は、緑区の若い人たちが中心になって準備したものです。
いくつかの新聞の地方版でとりあげられていました。


東京新聞:「辺野古基地反対」 住民の闘い追った「圧殺の海」 さいたまと所沢、14日上映
辺野古のいま 考えて:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/CMTW1506101100004.html


映画のなかの抗議行動で出てくる船「平和丸」の船長である
相馬由里さんのあいさつもありました。 
辺野古に少しずつボーリングの杭が打たれ、
ジュゴンの食み跡が減り、海亀が見られなくなるなど、
生態系に影響がみられているそうです。
美しい海が目の前で壊されるつらさを、
悔しい思いで抗議行動をしている思いを、
涙ながらに語っていました。 


↓上映後、相馬さんとお話しして、握手をしていただきました
DSC_0605~2


沖縄県の人口は約142万人。
さいたま市の人口は126万人ですから、
沖縄県の方がわずかに多い程度です。

国の中心部から一番遠いところで、
多くの国民の目が届かないところで、
たいへん乱暴に自然が破壊され、
民意が踏みにじられていることに
戦慄を感じずにはいられませんでした。

いま安倍政権が「平和安全法制」などと称して
戦争法案をゴリ押ししようとしています。
日本が攻撃されていなくても、
アメリカの戦争にどこまでもついていこうというのです。

そして沖縄ではアメリカ軍のための最新鋭基地を、
美しい海を埋めてまでつくろうとしています。

どこまでアメリカ言いなりなのか、
いったいどこの国の政府なのか。
そんなことを思わずにはいられません。

沖縄県民のみなさんの気持ちと連帯して、
新基地建設も、戦争法案もストップさせたいと、
映画を見て強く思いました。 

↓6月12日に、東浦和駅で戦争法案を廃案に、とうったえました。
DSC_0599~2

美園地域の新設中学校 建設に向け補正予算

いま行われている6月議会には、
いろいろな議案が出されています。

そのなかの一つ、「補正予算案」に、
緑区美園の新設中学校の建設に向けた予算が計上されました。
(土地は大門)

これから計画が立てられ、設計が行われるので、
すぐに工事がはじまる、というものではありませんが、
4年後の2019年(平成31年)4月開校をめざして動き出そうとしています。

↓補正予算案の概要の該当ページです

DSC_0585~2~2


この間、住民のみなさんが「早期建設」を求めて
署名に取り組んできました。
市への署名提出の際には私も同席してきました。

美園地域の学校要求をさいたま市に届けてきました(2014年11月23日)
http://m-toshio.blog.jp/archives/1014205732.html

美園地域に新設中学校の建設を(2014年9月16日)
http://m-toshio.blog.jp/archives/1009399998.html

6月9日(火)にも署名が市に提出され、
署名は2447人になりました。
↓私と大木議員も同席しました
attachment00~2

市民のみなさんの要望が実現に向けて動き出そうとしているので、
本当にうれしく感じます。

昨年度、美園中学校は子どもたちの6割が自転車通学をしていました。
子どもたちの交通安全を親のみなさんが心配しています。
開校は4年後ということなので、その間の交通安全対策も
市に求めていきたいと考えています。