大宮駅周辺の再開発について、区画整理・再開発対策全国会議の学習会に参加しました。
実際に進められている再開発地域も見学し、岩見良太郎(埼大名誉教授)さんや、市民団体の方の話を聞いてきました。
現在進んでいる大宮駅東口の再開発では、民間ベースの再開発の建前でありながら、市民会館おおみやを移転させることで400億円近い税金を投入する、いびつな構造になっています。
本来であれば民間での再開発が成り立たないので、公共施設を入れ込んで無理やり事業を進めています。
岩槻駅前にはワッツという再開発で建てられたビルがあります。
最初はマイカルが入っていたのですが、採算がとれず、撤退してしまいました。
最初の需要見込みが過大だったということです。
しかしそれではビルの運営がなりたたないので、岩槻区役所を移転して、賃料という形で税金投入をして再開発ビルを存続させています。
再開発に失敗して後から公共施設を入れ込んだのが岩槻駅前。
再開発が成り立たないから先に公共施設を入れたのが大宮駅東口。
本質的には同じことではないでしょうか。
そして市民会館おおみやは現在地で建て替えれば約108億円でできる、
という試算を市が示しています。
ようするに税金を大量に無駄づかいする計画を清水市長はごり押ししています。
それに異議を唱え、現在地での建て替えを提案しているのは残念ながら日本共産党しかないのが市議会の現実です。
どうしてこんなことが行われるのでしょうか。
清水市長が「駅前開発でまちを活性化させる」というすでに失敗した考え方にとらわれているということもあるでしょう。
同時に、国が大宮駅周辺を重要な地域だと指定して開発をけしかけていることも背景にあります。
今後も大宮駅東口では「連鎖型まちづくり」と称して、
公共施設を次々移転させて再開発を延々と続けようとしています。
大手のゼネコンと不動産業者を儲けさせるために、税金を大量に、長期間にわたって流し込む仕掛けを国と地方が一体になってつくっています。これは全国的な傾向です。
再開発で、街は一見、きれいになります。活性化したように見えるかもしれません。
しかし、住民や業者を追い出して再開発ビルをつくるというやり方ではかえって活気が失われかねません。
さらに大量の税投入で財政を歪め、福祉を削り、子育てや教育に税金を使うのをさいたま市が渋っている原因にもなっています。
税金を使う優先順位としても順番が違うと私は思います。
もっと福祉や子育ての充実や高すぎる公共料金の引き下げをしようよ、と言いたいです。
そうすれば「駅前だけ」でなく、
「さいたま市民誰もが住みよい」まちづくりを進められるのではないでしょうか。
視察
11月9
さいたま市議会では諸課題ありますが、
その一つがICT化です。
議長の諮問を受けて、主に議会改革推進特別委員会で議論されています。
(党市議団の委員は山崎章・久保みき両市議)
情報通信技術を議員活動にどう生かすか、ということで
タブレット端末の導入を柱に情報伝達の迅速化やペーパーレスなどをはかろうというものです。
傍聴者からどう見えるのか、についてお聞きすると、
これまで問題視する意見は寄せられていないし、
むしろタブレット端末を導入したことが市民からも評価されているとのこと。
ちなみに、議場内でもインターネットに接続できるので、
タブレットで何を見ているか(しているか)は議員の資質の問題、
と厳しく指摘していました。
飯能市議会はタブレット導入から4年ということで、
端末の更新(買い替え)を検討しているとのこと。
(バッテリーがへたってきたそうです)
飯能市議会IT会議を構成してそうしたことも検討しているそうですが、
ICTに詳しい若手議員の積極的な提案とともに、
年配議員に配慮した形での推進を大事にしている、
との話は印象的でした。
飯能市議会のとりくみは、先行しているだけに示唆に富んでいるものでした。
さいたま市は遅れて出発した分、先進の努力に学んで
意義あるICT化を進めていきたいと思います。
その一つがICT化です。
議長の諮問を受けて、主に議会改革推進特別委員会で議論されています。
(党市議団の委員は山崎章・久保みき両市議)
情報通信技術を議員活動にどう生かすか、ということで
タブレット端末の導入を柱に情報伝達の迅速化やペーパーレスなどをはかろうというものです。
いまや時代の流れというか、今頃まだ議論をしているのかと言われそうな話ではありますが、
様々な疑問も出ています。
端末導入の費用や通信費など新たにかかるコストが
ペーパーレスなどによる削減効果に見合うのか。
議員も様々な年齢・職歴の方がいるため、
貸与されたタブレット端末を使えないことがおきないか。
議場で議員がみんなしてタブレット端末を見ていた場合に、
傍聴者からどう見えるのか、などなど。
こうした課題を置き去りにして拙速に進めればかえって税金の無駄遣いにもなりかねません。
日本共産党党市議団としては慎重な対応を求めてきました。
が、それだけではすまないので、党市議団としてメリットとデメリットを先行議会に学ぼうと、
全国で一番早くタブレット端末を導入したという飯能市議会を11月6日に視察してきました。
当日は、飯能市議会副議長から(!)取り組み状況について、
紙使用量の削減や、災害時の情報共有、市と議員の情報伝達などで
成果をあげているとのお話がありました。
同時に、議員のなかには使い方が分からないなど不安の声もあったそうです。
そのため、全議員が使えるようにしようと、半年間の試用期間を設け、
4回にわたる講習会を行うなど丁寧な対応をしたとのこと。
また、ペーパーレス化も一気には進めず、議員間の合意を得ながら範囲を広げ、
費用も議員の個人負担を設けているとのことでした。
傍聴者からどう見えるのか、についてお聞きすると、
これまで問題視する意見は寄せられていないし、
むしろタブレット端末を導入したことが市民からも評価されているとのこと。
ちなみに、議場内でもインターネットに接続できるので、
タブレットで何を見ているか(しているか)は議員の資質の問題、
と厳しく指摘していました。
飯能市議会はタブレット導入から4年ということで、
端末の更新(買い替え)を検討しているとのこと。
(バッテリーがへたってきたそうです)
飯能市議会IT会議を構成してそうしたことも検討しているそうですが、
ICTに詳しい若手議員の積極的な提案とともに、
年配議員に配慮した形での推進を大事にしている、
との話は印象的でした。
飯能市議会のとりくみは、先行しているだけに示唆に富んでいるものでした。
さいたま市は遅れて出発した分、先進の努力に学んで
意義あるICT化を進めていきたいと思います。
プロフィール
★さいたま市議会議員(緑区選出・日本共産党)★
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